もっと社会を知ってから社会人になるべき

大学を出て社会人となりましたが、もし過去の自分に一言かけられるのであれば「もっと社会を知ってから社会人になれ」でしょうか。

私はアルバイトもあまりせず、サークル活動は割とマニアックというかサークル内だけでの接触のみ、というようなものをしていましたので、社会に出てから、もっと言えば就職活動の時から「社会のことを知らなすぎるな」と感じたと同時に「もっと色々な種類の人達と接触して社会というものに慣れておくべきだった」とも思いました。サークル選びに関しては少し後悔すらしていますし、アルバイトをしなかったことも「大学の時にだけにできる貴重な経験だったはず」と振り返って思います。会社に就職してからは人とよく接するようになり、その人ごとの知性や傾向に合わせて接することができる「幅」が自分にあれば、どんなにいろいろなことがスムーズにいくことか、と思い知ったと思います。

要するに「引き出しが多い」ことが役に立つということです。仕事をする時には仕事以外の話も多少はするでしょうし、そんな時に表面的に接するだけでなく相手の話に深く入っていければ与える印象もかなりよくなると思います。より相手に興味を持てて自分にとっても面白い、ということも言えます。私がお世話になった上司がまさにそういう方で、どういう角度から話を振られても大抵のものにはついていける方でした。特に意識してそうしているわけではなさそうでしたが(元から色々なことに興味があるだけ)部下の私の興味範囲まで適当に接することなく持てる知識を駆使して相手をしてくれたように感じ、そういうことはなかなか簡単にできることではないですから「すごい方だ」と憧れました。

大学というところは学部にもよりますが、社会人になる前に自分でやりたいことがたくさんできる時間が持てるところだと思いますので、そのようなことを理解をしていればもっと有効に時間を活用したことでしょう。特に私は文学部に所属していましたので、理系学部より時間もあったはずです。学部の傾向から、たくさん本を読んでいればエラい、的な雰囲気もありましたし、語学の勉強も自己評価ではかなりした方だと思いますので、学校の勉強、という意味では充実した生活でしたし、本を読んだことも語学を勉強したことも現在役には立っています。しかしそれだけでは社会に出るための準備としては少し甘かったようです。就職活動を始めた時にまず、面接でいろいろなことを聞かれたりする際に「これは今までの生活がものを言うな」とひしひしと感じました。面接をされる方々もそういったところを見ているのだと思います。面接の少し前に新聞を読んだり勉強するだけではやはり足りず、堂々と自分の意見を言えません。学校で学んだことを武器にして就職をしている人ももちろんいるのですが、私にはそこまでの切り札もありませんでしたし、これから社会人になるにあたって足りないことばかりを感じた就職活動でした。

就職してからも周りの人を「すごい!」と思うようなことが多々あり、大学を卒業してからかなり時間がたった今でも、色々なことに目を向けて情報を収集して「引き出しを増やす」作業はするべきだと思っています。大学生活で学んだこと、それ以外のことも後悔する必要はないのですが、あれだけ時間があったのにもったいなかったな、時間の使い方を少し間違えたかな、と思う部分があります。大学時代の自分には「本の知識も大切だけど、それだけじゃないぞ。社会に出て人と接し、行動し実感して得た経験や知識を大事にするとその後に活かされるぞ」ということを教えてあげたいです。仕事以外での生活でも人と接する時に大切なことだと思います。