スキル不足以上に得るものが大きい仕事

私は以前、データ入力業務を主とした仕事の面接を受けたことがありました。もちろん、それまでもデータ入力の仕事をしてきていて経験はありました。しかし、その仕事は私が興味のある仕事の内容でしたが、レベルが高く、自分の今のスキルでは少し難しいかもしれないと感じていました。

それでもどうしてもその仕事をしてみたかったので、私は面接の時に少し自分のレベルを過大評価して説明してしまいました。

面接官は半信半疑の様子でしたが、それでもなんとか採用してもらえることになりました。 仕事が始まりましたが、肝心のデータ入力の仕事は、最初のうちはあまりなく、他の作業が中心でした。 しかし、そのうちにデータ入力の仕事が出てくるようになったので、私はそちらの仕事を中心に従事するようになりました。私は今までやってきたデータ入力の仕事は、専用のフォーマットがあり、そこに入力をしていくものでした。 しかし、この企業はエクセルを使って、一から表を作成していかなければなりませんでした。

私は今まで自分でエクセルの表を一から作成したことがほとんどなく、やり方がわからない部分も多くありました。 私はよくわからないので、仕事の責任者の人にいろいろ質問をしました。 この時点で、私のパソコンのスキルが低いことがバレてしまいました。 しかし、仕事ができないのでは仕方がありません。

最初はとにかくデータをどんどん打ちこんで行くだけで、表は後からいくらでも設定の変更ができるから、ということでした。 結局、表の作成は責任者の人に作ってもらうことになり、私はそこにただ入力するだけで良いと言うことになりました。私と同時期に入ってきた人たちは作業がメインだったので、時給が私とは違っていました。 データ入力の仕事の方が数百円、高く設定されていました。しかし結局、私自身のパソコンスキルが低かったのもあり、その時給差ほどの仕事の能力の違いはまったくありませんでした。 それでも、せっかくこのやりたい仕事に就けたのだからと言う気持ちがあったので、勉強させてもらう意味でも、一生懸命仕事に取り組みました。

最初は良くわからない専門用語なども出てきましたが、やっていくうちに少しずつ理解できるようになりました。 そして、一緒に仕事をしていた人たちは、みな優秀で性格的にも出来た人たちばかりで、非常に仕事がやりやすかったので、それは本当に良かったと思っています。仕事はその内容もありますが、それ以上に人間関係は非常に大切です。 職場の人間関係が上手くいくと、仕事も上手く運ぶようになります。他の人たちも自ら積極的に仕事に参加する人たちばかりでした。 私よりも年上の人がほとんどでしたので、私はその人達を見習っていこうと思いました。職場のみんながやる気があれば仕事は上手くいきますし、少しぐらいのスキル不足も、なんとかカバーし合えるような気がしました。 今はそのパソコンスキルが無くても、この機会に覚えようと思いました。 この仕事のおかげで、エクセルを始めとしたパソコンのスキルが少し上達したような気がします。

今思えば、最初の面接が通ったのも、私のこの仕事がやりたいと言う気持ちと、やる気をくみ取ってもらえていたのかもしれません。 多少スキル不足でも何とかなると思ってもらえていたのかもしれないな、と感じました。もちろん良いご縁があって、この仕事に就くことができたと思いますし、それができて本当に良かったと感じています。 結局、ここでの仕事の経験が、その後の私の職業人生の大きな指針となっていきました。 その後もこの関連の仕事をしていくことになりました。今でも本当にこの仕事ができたことを感謝していますし、良かったと心から感じています。