甘く見てはいけない企業研究、業界研究

私が今もう一度新卒採用の就職活動をするとすれば、企業研究や業界研究という知識面の強化に比重を置いた上で採用試験を受けたいです。 というのも、私が就職活動で失敗した原因はまさにそれらの勉強不足であったということを痛感しているからです。

私の就職活動は、本格的な企業説明会が始まる前からインターンシップに応募したり学校や企業、私団体で開催される様々な就職活動セミナーに参加したり、とかなり精力的にスタートを切りました。 その中で自己分析を通じた自分に向いている業界の絞り込み、ESの書き方の勉強、面接の練習などを重ねてきました。 更に企業説明会が開催されだすとスケジュールの許す限りあらゆる場に参加し、間口を広げてさして興味のなかった業界でも企業に惹かれるものがあれば積極的にエントリーしていきました。 まず、ESの通過率は7割程度で十分な手ごたえを感じていました。 しかしいざ面接試験に行くようになると、途端に一次面接の段階で落とされていくようになったのです。 面接官の中には面接後や電話での合否連絡の際に不採用となった理由を教えてくれる人もいましたが、そのコメントには必ず企業、業界研究不足の指摘がありました。

当時の私はなぜ不足していると言われたのか納得がいきませんでした。 しかし、今になって思うのは、ただ企業のWebサイト、企業説明会で聞いたお話を頭に詰め込んだだけでは勉強が足りず、知識不足を見抜かれていたのだということです。 直接的な質問をするわけでもないのに、面接官は就活生がどれだけその企業や競合他社、業界のことを研究しているかを見ているのです。 恥ずかしいことに私は自己アピールや経歴や夢を語ることに躍起になり、肝心の受験している企業や業界について懸命に学ぼうとはしていませんでした。 これが私の就職活動の最大の敗因です。

よって、もう一度私が就職活動をするならば、まず私が受けたいと考えている業界がどのように育ち現在どのような状況にあるのかを調べます。 次に受けたい企業のどこに惹かれたのかを掘り下げながら競合他社との違い、他と比べてその企業がどのような立ち位置にあるのかを研究していきます。 その上でOB訪問を行い会話を深める中で研究から得た知識を確かなものとしつつ情報を加えていきます。 このように盤石な知識を携えて面接試験に臨めば、面接官に対する受け答えはもっと違った、質の高いものとなったことでしょうし、それであれば面接官の反応も違ったものとなったことと思います。

そして、あまり浮気心は出さずに業界、企業を絞り込んで就職活動をしていきます。 私が行ったように業界を問わずあちこちに手を出していれば業界研究が間に合いません。 それにスケジュールを詰めすぎては一つひとつの企業に向けた研究の質が落ちるのも当然です。 面接試験に落ち始めた頃に焦りを感じて受ける企業を増やしていった結果息切れしてしまって、就職活動に対するモチベーションが落ちたこともありましたし、一企業に対する受験姿勢をもっと丁寧にしていれば長引くことはなかったのではと今では考えています。

就職活動を恋愛に例える話を聞いたことがありますが、恋愛であればそれこそ自分の魅力をアピールするばかりではうまくいくはずもありません。 相手のことを知ろうとする気持ちや相手のことをよく知っている、思いやっているという前提があるからこそお付き合いが成立します。 採用試験はまさにこれと同じで、受ける企業のこと、その企業を取り巻く業界のことをよく知っているという大前提のもとで挑むべきだったのです。 就職活動をもしやり直せるなら、受かるESの書き方や面接の受け方の本を読んでいた時間を経済誌や業界本を読む時間に割きたいです。